カリキュラム
CURRICULUM
カリキュラム
CURRICULUM
4年間の学びの流れ
1
年
次
動物学の基礎や生命倫理などを幅広く学ぶ
解剖や生理、遺伝といった動物に関する基礎科目のほか、化学や地学、パソコンの使い方などを学びます。高校で生物、化学、物理、数学を履修していない人のために入門科目も開講されています。
2
年
次
さまざまな実習で実践力を磨く
生化学などの専門科目に加え、実習科目で動物の研究方法について実践。野外での調査研究を中心とするか、飼育動物を用いた研究に取り組むか、3年次以降に学ぶ方向性について考えます。
3
年
次
応用科目とゼミで分析・判断力を育成
動物専門科目などの応用的な科目を学ぶことで、人の社会と動物がどのような関係を持っているのかを理解。秋学期からは各分野の研究室に仮分属し、卒業研究の下準備を始めます。
4
年
次
自分で選択した分野で動物を究める
卒業研究のテーマは、基礎的なものから応用的な研究までさまざま。研究対象となる動物も、哺乳類、鳥類、両生類、魚類、昆虫など、多岐にわたります。
専門教育科目
【基礎科目】
1年次:
動物誌、動物生理学、動物比較解剖学、動物機能解剖学、動物遺伝学、情報リテラシー、パソコン演習、動物と人間、進化動物学Ⅰ・Ⅱ
2年次:
生化学
【専門科目】
1年次:
動物系統分類学
2年次:
環境考古学、細胞遺伝学、植物系統分類学、環境地球化学、動物環境学、動物行動学、生態学、動物生殖学、動物発生学、動物保全学、自然人類学、脊椎動物学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ、微生物学、比較免疫学、動物生理・生化学実習、動物遺伝学実習、動物発生学実習、野外調査実習、動物解剖学実習
3年次:
植生学、応用統計学、環境地質学、環境科学、寄生動物学、実験動物学、動物関連法規、動物資源育種学、動物社会学、動物生態学、集団遺伝学、動物病理学、動物学ゼミナール、動物実験・検査学実習、動物保全・育種学実習、専門英語Ⅰ・Ⅱ
4年次:
卒業研究Ⅰ・Ⅱ
カリキュラムのリニューアルが進行中!
動物園学 2025年度より開講(計画中)
動物園は何をするところですか?動物を飼育する施設?展示する施設?もちろんそれらも動物園の大切な役割ですが、それだけではありません。動物園の歴史、役割、これからの行く末など、動物園を総合的に学ぶとともに、動物園動物学、すなわち動物園で行う動物学に関する知見を深めます。
【教員養成プロジェクト関連科目】
2年次:
教職基礎演習
3年次:
野外実践指導実習Ⅱ、理科教材開発指導、授業実践演習、教職のための物理、教職のための化学、教職のための生物、教職のための地学、教職のための文章表現法
4年次:
教職のためのプレゼンテーション
【専門関連科目】
1年次:
化学基礎論Ⅰ・Ⅱ、物理学基礎論Ⅰ・Ⅱ、地学基礎論Ⅰ・Ⅱ
2年次:
化学基礎実験、物理学基礎実験、地学基礎実験
※必須科目
※他に語学など大学指定の必須科目があります。
授業Pick Up !
専門教育科目の中から独自性の高い授業を紹介!
※講義概要(Webシラバス)から全ての授業内容を見ることができます。
集団遺伝学(担当:布目)
メンデルの遺伝の法則により、生物集団の遺伝的変異を遺伝因子から捉えることに見識が深まることを目的とします。小集団から大集団に至る遺伝因子の変異の推移を遺伝学の法則と生物統計学とを併用して生物の進化の機溝に迫ります。
動物機能解剖学(担当:託見)
動物の体を構成する要素について、マクロからミクロまで、その構造を理解、機能の発現について学び、動物学の基礎である構造と機能についての知識と考察力を習得します。
生殖関連ホルモンの分泌を促進する黄スペプチン二ユーロん(赤)と副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン受容体(緑)、細胞核(青)
動物資源育種学(担当:目加田)
動物や家畜は人の暮らしに欠かせない動物資源です。この授業では、動物育種の基本的理論の理解と、一般的な育種技法並びに遺伝子導入、解析法について講義します。
自然突然変異の遺伝子同定のための交配模式図
動物保全学(担当:中本)
生物多様性の保全との考え方を理解した上で、どうすれば希少種を守れるのか?生態系をより良く維持できるのか?野生動物を駆除せずに獣害を防ぐことは可能なのか?具体的な事例の議論を通じて新しい解決策を模索します。
生態調査のために後足を青くマーキングされたアカネズミ
寄生動物学(担当:小林)
地球上には1000万種にも及ぶ生物が生息し、その過半数を寄生動物が占めていると言われています。この授業では、多彩な寄生現象の様々な実例を分類群ごとに紹介し、あわせて人獣共通感染症についても解説します。
動物関連法規(担当:目加田)
動物の利用や保護・保全に関して、その目的とするところによって様々な法令があり、研究実験、捕獲や調査にも必要な手続きがあることを学びます。また、自分で調べて分かりやすくレポートし、参加者の前で発表することで、発表能力も磨きます。
専門英語(担当:動物学科全教員)
動物の専門分野で使われる英語に触れ、卒業論文や卒業研究で英語を使用することを想定した英語基礎力を身につけます。
野外調査実習(担当:高崎・小林)
動物の野外調査を行う際の基本的な手法(双眼鏡の使用法、各種トラップの取り扱い、標本作製法、分類学的同定の手順、直接カウント・サンプリング法など)について、調査方法に応じた方法を選択し、組み合わせて応用できる基礎知識と考え方を身につけることを目標に実習を行います。
アニマルトラック調査
動物発生学実習(担当:中本・水野)
棘皮動物のウニと脊椎動物のウズラを用いて、受精卵から卵割を経て個体が誕生するまでの過程を発生ステージごとに理解します。観察により各動物分類群の時系列に剃った形態形成の理解を深めるとともに、個体発生と系統発生の理解を深めます。
動物解剖学実習(担当:名取・託見)
動物の正常な形態や構造、そこから導き出される機能を理解することは、動物学を深める上で基礎となります。この実習では、座学で学んだ知識を、実際の「モノ」を観察することで定着をはかり、その理解をさらに深化させます。
アカエビの鰓室に寄生するアカエビヤドリムシ